与党・民主歩み寄り 笠井議員が批判
衆院憲法調査特別委員会
改憲手続き法案(与党案、民主党案)を審議している衆院憲法調査特別委員会で五日、小委員会の報告と補足的発言が行われ、日本共産党の笠井亮議員が発言しました。
冒頭、近藤基彦小委員長が、先月三十日の小委員会で「与党案、民主党案提出者から特筆すべき大きな歩み寄りがあった」と報告。民主党案が「原則十八歳以上」としている投票権者について、与党からも「本則十八歳以上」で対応したいという発言が出されたことなどをあげ、「最終的な合意に向けての大きなステップになると確信した」などと述べました。
笠井氏は、「歩み寄り」といっても「早期に手続き法を成立させ、改憲論議を本丸にステップアップさせたい」という改憲派間でのことであり、「主権者国民からみた両案の根本的問題点については一向に解決していない」と指摘。両案の反民主性の最たるものである二割台の有権者の賛成で改憲案が承認されかねない問題には、何ら道理のある説明はなされず、両案提出者が妥協点を探るやりとりに終始したことは、国民不在ぶりを示していると批判しました。
その上で、法案審議は始まったばかりであり、徹底審議のうえ廃案にすべきだと主張しました。
(12月6日/しんぶん赤旗より〉(写真は衆議院TVのインターネット中継より)