「防衛省」法案 「改憲先取りを批判」
十一日朝放送のTBS系番組「みのもんたのサタデーずばッと」に日本共産党の笠井亮衆院議員が出演し、「防衛省」法案について自民、民主の議員らと議論しました。
笠井氏は「(法案の)一番のポイントは自衛隊法三条(を変えること)で海外派兵を本来任務に(『省』昇格と)併せてするということ。これをやると『(海外で)戦争をする国』―そのための軍隊としてやっていくということになる。(自民党などが)憲法を変えようとしているが、その先取りという動きで、とんでもない話だ」ときっぱり。
自民党の山本一太参院議員が「笠井さんは日本が軍事大国化するみたいな極端なことを言う」と述べたのに対し、笠井氏は、日米の政府が「世界の中の日米同盟」といって、海外に米軍と自衛隊が一緒になって乗り出すための「米軍再編」を進めていると指摘。「アメリカの中間選挙でイラク戦争はダメだという審判が出たのに、その反省もなく『省』にしたら大変なことになる」と強調しました。
また、かつて岸信介首相や中曽根康弘首相も防衛庁を「省」ではなくて「庁」にしているのは憲法があるためだと説明していたことを紹介し、「(今回の動きは)アジアの国々が見たら、日本は大変なことをまたやるんだなと(いうことになる)」と主張しました。
(「しんぶん赤旗」11月12日付より)(写真は番組で発言する笠井議員=TBSの放送から)