笠井議員に外相答弁
日本共産党の笠井亮議員は2日の衆院外務委員会で、北朝鮮の弾道ミサイル発射問題は「あくまで冷静で道理ある外交的解決を図るべきだ」とただしました。
笠井氏は、北朝鮮の六カ国協議復帰、ミサイル実験などの凍結を求めた国連安保理決議が全会一致で採択され、ARF(東南アジア諸国連合地域フォーラム)でも同様の議長声明が発表されたことについて、麻生太郎外相の認識を問いました。
外相は、「全会一致の決議はもっとも強いメッセージとなる。ARFでも、北朝鮮代表に対してこれが国際世論、アジアの状況だということを示したことは大きかった」と述べました。
笠井氏は、こうした動きの一方、日本の政界の一部に「敵基地攻撃」論が台頭しており、麻生外相も「被害を受けるまで何もしません、というわけにはいかない」と述べたことを指摘。「日本はみずから賛成して全会一致で採択された安保理決議の立場を貫き、『平和的・外交的解決』『対話による平和的・包括的解決』に全力をあげることだ」と主張しました。
麻生外相は、「外交は話し合いで危機を最小化することだ。外務省としては、議員が言われたように、外交交渉が基本だ」と答えました。
(会議録/pdf)