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【第195特別国会】家族招き参考人質疑/横田氏、直接対話による解決求める(17/12/21拉致特)

 衆参両院の拉致問題特別委員会は21日、閉会中審査を開き、北朝鮮による拉致被害者横田めぐみさん=失踪当時(13)=の母、早紀江さん(81)らを招き参考人質疑を行いました。早紀江さんは「私たちは子どもに会いたいだけ」「何とかして救出のために知恵を」と訴えるとともに「一番怖いのは戦争。どこの国も戦争はしてはいけない」と強調しました。
 早紀江さんは、11月にめぐみさんの拉致事件から40年を迎えたことを受け「煙のように消えてから何も動いていない」と嘆き、「トップ同士で言葉を交わすのが一番解決に近い。そういう日が来ればありがたい」と語り、日朝首脳会談の実現による解決を求めました。
 家族会代表で田口八重子さん=同(22)=の兄の飯塚繁雄さん(79)は、被害者の帰国という「結果につながる動きが見えないのが不安だ」と述べ、「これ以上待てない」と強調。11月にトランプ米大統領が来日し被害者家族と面会したことなどにふれ、政府には「単なるパフォーマンスに終わらないようにお願いしたい」とくぎを刺しました。
 日本共産党の笠井亮衆院議員は質疑で、田中均元外務審議官が日本と北朝鮮との「コミュニケーションできるチャンネルが不足している」と指摘したことなどに触れ、現状の認識を尋ねました。
 早紀江さんは「トップ同士が目を見て話すことが、人間として一番分かりやすい」と日朝間の直接対話の意義を強調。飯塚さんは、経済制裁と一体に北朝鮮を「まず協議に乗せることが第一歩だ」と述べました。
 笠井氏は、北朝鮮との「対話を断つようなことがあってはならない」と応じ、「日朝平壌宣言の順守を迫るなど、解決に向け努力をしていく」と表明しました。
 日本共産党の武田良介参院議員の質問に飯塚さんは、解決に時間がかかるなかで「待っている家族がいなくなるのは悲劇だ。黙って放っておけばそうなる」と述べ、政府をあげて最優先で問題解決に取り組むよう訴えました。武田氏は「解決まったなしだ」と強調し、経済制裁と一体の対話による解決が必要だと主張しました。
【「しんぶん赤旗」2017/12/22付】

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