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【14.03.26】防衛省 米無人偵察機の安全性把握せず配備同意

笠井氏 三沢基地への配備中止を求める

 
 5月ごろから米軍三沢基地(青森県)への配備が始まる無人偵察機グローバルホークについて、防衛省が墜落事故を含む9件の事故を知りながら、安全性能も十分把握せず配備に同意したことがわかりました。26日の衆院外務委員会で日本共産党の笠井亮議員の質問に、同省が認めました。

 笠井氏は、同機が1998年以降の15年間で最も重大なクラスA事故を6件、クラスB事故も3件起こしていると指摘(米空軍安全センター資料)。若宮健嗣防衛政務官は事故件数を認める一方、三沢基地に配備される機種「ブロック30」で「重大事故はない」と答えました。

 笠井氏は、「ブロック30」以前の旧機種で構造改善などの事故対策が取られた後も、墜落事故が2011、12両年に相次いでいることを示し、旧機種と「ブロック30」との安全性能の違いを把握しているのかと追及。若宮氏は「指摘はもっともだが、詳細は米側から説明を受けていない」と述べました。

 笠井氏は「安全性の確認もせず配備に合意したのは重大だ」と批判。北東アジアの緊張も高めるとして計画中止を求めました。若宮氏は「計画は翌年以降も行われる」と配備の継続を明言。悪天候や緊急時には「気象条件によって(飛行地点の)最寄りの基地も使用する」と述べ、青森県外や民間空港への着陸も否定しませんでした。

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