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【10.10.20】じん肺根絶・救済を―デモを激励

(2010年10月21日「しんぶん赤旗」より) 
 じん肺被害者ら約600人が20日、「国は被害者に謝れ。国はアスベスト被害を根絶しろ」と、東京都千代田区の日比谷公園から国会まで請願デモを行いました。
 なくせじん肺全国キャラバン実行委員会の主催です。キャラバンは1日から20日にかけ全国で展開され今年で21回目。国会では、「じん肺とアスベスト被害根絶を求める請願」署名は4万人を超えて提出しました。
 伊藤潤一代表委員(東京地方労働組合評議会議長)は「来年の石綿法改正では、実効ある救済法にするための運動を皆さんと強めていきたい」とあいさつしました。
 デモの先頭を歩いた全国トンネルじん肺根絶訴訟原告団長の船山友衛さん(76)は「全国の現場を駆けずり回り、トンネル粉じんを吸って35年間働いてきました。国相手のじん肺根絶に向けた裁判は14年しています。すべてのじん肺を無くさないといけない」と訴えました。
 大阪泉南アスベスト国賠訴訟原告団の湖山幸子さん(68)は「アスベストで主人は53歳で亡くなりました。日本は産業を優先させて国は栄えましたが、その分、底辺の人々が病気で亡くなりました。今年5月の裁判で国の責任を認める判決が出たのに、国は控訴して私たちを苦しめている」と怒りました。国会前では、日本共産党の笠井亮、穀田恵二、佐々木憲昭、塩川鉄也の各衆院議員と井上哲士、紙智子、大門実紀史の各参院議員が参加者を激励しました。

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