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【08.05.08】街と環境破壊の都市計画道路補助26号線は事業認可するな

世田谷の住民団体が国交省に要望

 
世田谷区の「三宿・池尻・代沢大型道路問題の会」(代表世話人・川原芳子さん)の代表は5月8日、国土交通省を訪れ、手作りの模型を示して、「都市計画道路補助26号線の事業認可を行わないよう」要望しました(要望書は下記)。参加者は、自然環境の破壊、街の分断、東京都の強引なやりかたについて次々に発言しました。この日の要望には、日本共産党の笠井亮衆院議員秘書、佐藤なおき衆院東京6区予定候補、たぞえ民夫都議、桜井みのる区議が同行しました。(写真・要望する川原芳子代表世話人)

<要望書>
都市計画道路補助26号線の事業認可をおこなわないよう求める要望書

 東京都は、二〇一六年オリンピック東京招致にあわせて、世田谷区内の三宿、池尻、代沢地域にあらたな都市計画道路計画を推進しています。
 三宿、池尻の計画地は、現道がないうえ、地表の勾配の変化がいちじるしい地形を配慮せずに、歩行者の安全確保もされない道路構造になっています。
 又、区民が通行する空間である北沢川を活用した緑道を廃止するため、歩行者の通行を分断するなど、自然環境を破壊するものであり、日量数万台の車両の通過することから環境悪化をまねくものであるとして、近隣住民はこの計画について合意はできないというのが近隣住民の多数の声です。
 同時に、代沢地域では京王井の頭線池の上駅―駒場東大前駅間を縦断する道路構造計画について、検討結果も明らかにされないまま、道路概略設計などの作業が進められている東京都の強引な進め方に疑問が多数寄せられています。
 東京都はこのような状況にもかかわらず、住民の意向を確認もせずに、説明会などの手続きをふめば、国土交通省に事業の認可の手続きができるとして、強引に計画を進めています。私たちはこうした計画の推進を到底認めることはできません。
 計画地に住む私たち住民は、あらたな都市施設を計画する場合は、十分な議論と住民の理解が大前提であると考え、東京都の進め方について、国としてこのような状況を十分把握したうえで、対応されるよう強く要望するものです。
       記
一 東京都からの事業認可申請にあたっては、地域住民の意思が十分に尊重されるようご指導いただくとともに、住民医師への対応が不十分な場合には許可されないよう、格段の配慮をしていただくこと。

平成二十年五月八日
国土交通省 冬柴大臣殿
               三宿・池尻・代沢大型道路問題の会
                   代表世話人 川原芳子

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