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【07.10.30】「元長官」に直接ただせ 笠井議員が首相に要求

守屋氏と宴席同席した防衛大臣の確認を

 日本共産党の笠井亮議員は三十日の衆院テロ特別委員会で、前日の証人喚問での守屋武昌前防衛事務次官の証言を踏まえて、「防衛行政をねじまげ、ばく大な税金を使ってきた疑惑が濃厚だ」とのべ、福田康夫首相に対し疑惑を徹底究明するよう求めました。
 笠井氏は、「こんなに国民の暮らしが大変なときに、守屋氏は軍需関連企業からゴルフざんまいの接待を受けていた。『便宜供与はなかった』と否定したが不自然きわまりない」と指摘しました。
 そのうえで、防衛庁長官経験者まで一緒に宴席にいたという守屋氏の証言は重いと強調し、首相として防衛庁長官経験者に直接ただすことも含め、疑惑の徹底究明に最優先課題として取り組むよう迫りました。
 福田首相は「私も怒っている。徹底究明すべきだが、(長官経験者に)私自身が聞くのは失礼」などと答弁。笠井氏は「第三者的な態度ではすまされない。責任を感じるべきだ」と厳しく批判しました。
 また、笠井氏は、イラク戦争に参加した米空母に間接給油した自衛隊補給艦の給油量を関係者が隠ぺいしていた問題について、守屋氏の証言を踏まえて追及し、当時官房長官だった福田首相が、米側に確認したとして誤った給油量を発表していた責任をただしました。
 福田首相は「(給油量の)情報はすべて防衛庁からもらった資料に基づいて発表したもので、私の方で創作したことはない」と答弁。当時防衛庁長官だった石破茂防衛相も、「(米国に油の)転用ということはありませんねということについて確認を行ったというのが実際のところだ」と述べ、政府として米側に給油量を確認していなかったことがあらためて明確になりました。
 笠井氏は、「極めて重大な問題だ」と指摘し、守屋氏の再喚問と当時の海幕防衛課長ら関係者の証人喚問を強く要求しました。
 (2007年10月31日しんぶん赤旗より)

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