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【06.11.03】第39回赤旗まつりが開幕、この日の参加者は7万人にも

会場かけめぐり参加者と交流、中央舞台での憲法討論に出演

あいさつすr笠井議員
 秋晴れのもと、第39回赤旗まつりが3日開幕しました。会場の江東区・夢の島公園は朝早くから大勢の人がつめかけ、7万人にも。
 笠井議員は朝から夕方まで会場をかけめぐり参加者と交歓。正午には、「東京のひろば」で開かれた「参院選・都知事選・地方議員選の勝利をめざす東京集会」にかけつけました。集会では、吉田万三都知事選予定候補、田村智子参院東京選挙区予定候補、谷川智行同比例予定候補、地方議員選挙予定候補者代表の保谷清子西東京市議、関川今朝子文京区議が力強く決意表明。団結ガンバローで勝利を誓い合いました。
 笠井議員はまた、午後2時から3時まで、中央舞台で開かれた「徹底討論『憲法9条と世界・日本―憲法公布60年』」に出演。隅野隆徳さん(憲法学者・専修大学名誉教授)、大原穣子さん(俳優・方言指導)、郡山総一郎さん(フォトジャーナリスト)と、憲法をめぐる情勢や9条の先駆性などについてパネルディスカッション形式で語りあいました。
(写真は参加者にあいさつする笠井議員。左へ吉田万三さん、谷川智行さん、田村智子さん)

徹底討論 九条と世界・日本─公布60年 憲法 出会い・値打ち・運動

中央舞台での徹底討論
(しんぶん「赤旗」11月4日付より)

徹底討論 九条と世界・日本─公布60年
憲法 出会い・値打ち・運動

隅野さん 二度と侵略しない誓約
大原さん 方言で読み“宝”を守る
郡山さん 戦争・貧困の連鎖断つ
笠井さん 九条の役割世界が注目

出演者

専修大学名誉教授・憲法学者
隅野隆徳さん

俳優・方言指導
大原穣子さん

フォトジャーナリスト
郡山総一郎さん

日本共産党衆院議員
笠井亮さん(司会兼任)

三日は、「戦争はしない」「軍隊は持たない」と決めた日本国憲法の公布からちょうど六十周年―。赤旗まつり中央舞台での、徹底討論「憲法9条と世界・日本 ―憲法公布60年」では、安倍政権下での改憲の動きをどうみるか、憲法の意義と先駆性、九条を守る世論と運動をどう広げるかなど、熱心に語り合いました。

出席者は世代的にも、戦争とのかかわり方も違う多彩な顔ぶれ。まずそれぞれの“憲法との出会い”が語られました。

 隅野さんと大原さんは戦前、国民学校で軍国主義教育を徹底して受けた経験に触れつつ、敗戦後、日本国憲法が制定され、中学校で文部省発行の『あたらしい憲法のはなし』を手に授業を受けたことを紹介。「その中で主権在民、戦争放棄、基本的人権などの言葉とそれぞれの内容が極めて魅力的で、戦後の(生き方の)方向付けになった」(隅野さん)などとこもごも語りました。

郡山さんは、パレスチナやイラク、カンボジアなど、カメラを持って現場に行くようになるまでは憲法のことはまったく知らなかったと語り、「武力を持たなければ戦争を仕掛けられないし、人を殺せないといつも思っている。フォトジャーナリストとして戦争が起こればどういうことが起きるかを提示するスタイルができたのは(憲法)九条を知ってから」と述べました。

 笠井さんは、広島で被爆した母親から毎年八月六日に「二度とあの悲劇は繰り返させてはいけない」と教えられました。成長する中で出会ったのが、戦争のない新しい世界を目指し、その先駆けになるという決意が込められた憲法だったと話しました。
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 安倍晋三首相は歴代首相の中で初めて自分の任期中に憲法を変えると明言しています。安倍首相の態度や改憲の狙いをどう考えるか―。

 郡山さんは「安倍首相は『目指す』という言葉が多すぎる。国民が目指す方向を実行していくのが政治家。ぼくらとはまったく逆のことを考えているのではないか」。大原さんは「孫が二人いる。孫たちに、食べるものがなく、焼夷(しょうい)弾に逃げ惑った(戦前の)ああいった時代のことを味わわせたくない。そういうことを安倍さんは知らないんじゃないでしょうか」。

 隅野さんは、改憲の狙いがアメリカの起こす他国への軍事的介入に地球上のどこででも日本が共同で武力行使に乗り出すことにあるとずばり指摘しました。
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 次に、テーマは「憲法の先駆性はどこにあるのか」に。

 いま世界では、現行憲法を高く評価する声が広がっています。笠井さんは、国会の憲法調査団の一員として訪問したポーランドで元外相から「日本は将来、『平和な大国』として、より大きな役割を果たすべきだ」と、九条への期待が語られたことを紹介しました。

 内戦後のカンボジアでストリートチルドレンやエイズで苦しむ子どもたちの写真を示しながら語った郡山さん。こうした実態が繰り返されるのが戦争だと力説し、「九条を広げていくことこそ日本の役割だ」と訴え、会場から大きな拍手を浴びました。

 大原さんは、新日本婦人の会の朗読サークルで憲法を声に出して読み始めた際、参加した女性が「憲法が、こんなに素晴らしいものだと気づかなかった」と涙を流したエピソードを語りました。これがきっかけで、「おくにことばで憲法を」語る取り組みが始まったと話し、「広島ことばの九条」を朗読しました。

 隅野さんは「時代に合わない」とする改憲派の主張に対し、現憲法が近代憲法の基本原則を継承・発展させ、新しい人権にも立法や判例を通じて対応できると述べました。同時に、アジア太平洋戦争の反省から、ふたたび軍国主義と侵略戦争を繰り返さないことを誓約した九条の意義に触れ、「(改憲の動きに対し)アジアや世界が批判の目を向けるのは当然だ」と語りました。

 笠井さんは、北朝鮮の核実験という暴挙に対し、軍事的対応を急ぐ動きの危険性に触れ、「被爆国日本が、九条を生かした外交の役割を発揮することこそ、アジアの平和への貢献ではないか」と訴えると、会場から「そうだ」の声があがりました。
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