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【06.06.08】日の丸・君が代の強制問題追及

衆院教育基本法特別委で質問に立ちました

質問する笠井議員
(記事は2006年6月9日のしんぶん「赤旗」より/写真は衆議院TVのインターネット中継より)

日本共産党の笠井亮議員は八日、衆院教育基本法特別委員会で、東京都の「日の丸・君が代」の押しつけについて「教師を人質にとった思想統制と考えています」という生徒の発言を紹介し、「これが教育上好ましいことか」とただしました。

 東京都は卒業式・入学式の「君が代」斉唱時に生徒が不起立だったことを理由に、教員を「注意」「厳重注意」にしています。

 小坂憲次文部科学相は一般論として「内心の指導をおこなっている状況があれば是正しなければならない」とのべただけでした。

 このため、重ねて笠井氏は、ホームルームで「立つも立たないもあなたたちの判断だ」とのべた都立高校教員が都教委の「注意」をうけたことを取りあげて追及しました。

 小坂文科相は「(指導の)一番最初に、内心の自由があるから歌わなくてもいいんだよといってから歌詞などを教えても覚える下地ができない」「私なりに想像してそういう感覚を持った」などと答弁。笠井氏は「大臣は現場の教師を最初から疑っている。とんでもない発言だ」と批判しました。

 一九九九年の「国旗・国歌」法制定時に野中広務官房長官(当時)は「式典等において起立する自由もあれば起立しない自由もある」と答弁しています。笠井氏は「政府の答弁と同じことを生徒に伝えるのがいけないのか」と迫りました。

 安倍晋三官房長官は野中答弁を認めたものの、「国旗・国歌について国々がどのように敬意を払っているかを教えることはきわめて重要だ」などと述べました。

 笠井氏は、「国会答弁を生徒に伝えたら教師が『注意』をうけるなど法治国家にあるまじきこと。このまま教基法が改定されれば、この事態が全国に広がりかねない。廃案にすべきだ」と強く主張しました。

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