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【06.05.16】党多摩市議団、米軍のNLP訓練の中止を防衛施設庁に要請

10日の夜にも激しい爆音被害-市民から苦情相次ぐ

(本文は「しんぶん赤旗」2006年5月18日付から)日本共産党の多摩市議団は16日、防衛施設庁から9日付で多摩市あてに米軍厚木基地などで米空母キティホーク艦載機が着陸訓練を行なうとの「連絡」があったことを受けて、防衛施設庁を訪れ、米空母艦載機による夜間離着陸訓練(NLP)の中止を求める申し入れをしました。
 「連絡」によれば、硫黄島での着陸訓練のほか①5月22日~25日の夜間6時~10時、厚木米軍飛行場で同艦載機による夜間着陸訓練②天候によって硫黄島で訓練ができない場合、厚木、岩国、横田、三沢の米軍飛行場で訓練を実施する③通知した時間と場所の変更、夜10時以降の訓練もありうる-などと米軍の都合でNLPも含め訓練を行なうとしています。
 多摩市では10日夜、約50分にわたって米軍機による通常訓練に伴う激しい爆音被害があり、市民から「テレビの音も電話も聞こえない」と市に苦情や問い合わせが寄せられました。
 党議員団は、10日夜の原因について確認するとともに、「NLPが実施されれば、もっとひどい騒音に苦しめられることは明らかだ」として、NLP訓練の中止を強く要請しました。
 防衛施設庁側は「なるべく多く硫黄島で訓練をやってもらい、やむをえない場合でも、時間を短縮してほしいなどと米軍に求めているが、中止の要請はできない」などと答えました。
 申し入れには、笠井亮衆院議員秘書の遠山忠司氏、東京事務所所員が同行しました。
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米空母艦載機による夜間離着陸訓練の中止を求める申し入れ(全文)

    日本共産党多摩市議団
    橋本由美子、小林憲一、板橋茂、安斉きみ子

 5月9日、防衛施設庁から「空母キティホーク艦載機の着陸訓練について」と題する「連絡」が多摩市あてにあったこと、および、その「連絡」の内容が、市ホームページにアップされました。
 それによりますと、①5月16日~25日の午後0時~3時、硫黄島において、横須賀軍港に入港している米空母「キティホーク」艦載機の着陸訓練がおこなわれること、②5月22日~25日の夜間6時~10時、厚木米軍飛行場において、同艦載機による夜間着陸訓練がおこなわれること、③天候によって硫黄島で訓練ができない場合は、5月22日~25日の夜間6時~10時、厚木、岩国、横田、三沢の米軍飛行場で訓練が実施されること、④天候や予知しないことがおこった場合は、以上の時間と場所の変更、夜10時以降の訓練もありうる、などのことが明らかになっています。
 多摩市では、5月10日夜間、約50分間(午後8時~8時50分)にわたって、米軍機によるとみられる激しい爆音に見舞われ、市民から、市に苦情や問い合わせが寄せられました。また、私ども日本共産党にも同様の問い合わせ等がありました。多摩市から、東京防衛施設局などに問い合わせた結果では、いまだ原因・要因は不明とのことですが、上記「連絡」にあるような訓練、とくに夜間の離着陸訓練(NLP)が実施されれば、5月10日に経験した以上の異常な爆音に市民が苦しめられることは明らかです。
 多摩市からは、市長名で、5月9日当日、「米軍艦載機の夜間着陸訓練の中止等について(要請)」と題した要請書が送られたと聞きました。
 私たちも、この事態は看過できないと判断し、つぎの事項の要請をおこなうものです。貴職におかれましては、この趣旨を理解され、アメリカ合衆国政府ならびに在日米軍当局に対し、適切な対処をされるよう、申し入れるものです。
1. 5月22日~25日の夜間6時~10時、厚木米軍飛行場においておこなわれる、米空母「キティホーク」艦載機による夜間離着陸訓練を中止すること。
2. 天候やその他の事情によって、硫黄島で同訓練ができない場合、訓練場所を厚木、岩国、横田、三沢の米軍飛行場に変更するようなことをせずに、訓練そのものを中止するか、アメリカ政府の領土内で実施するようにすること。
3. 訓練内容は、例外なく、すべて日本政府に連絡すること。

2006年5月16日
防衛施設庁長官 殿

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