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【06.03.13】圏央道トンネル-水枯れ現場を調査
工事が自然環境、歴史的遺産を破壊

田村智子参院東京選挙区候補らと

トンネル坑内で調査する笠井議員、田村智子参院東京選挙区候補
 圏央道(首都圏中央連絡自動車道)トンネル建設工事(全長2.4キロ)がおこなわれている国史跡八王子城跡で、「御主殿の滝」や沢の水枯れが続いています。この問題で、笠井議員は、田村智子参院東京選挙区候補、日本共産党三多摩事務所徳永睦博所長らと、現地を調査しました。

 
 笠井議員らは、まずトンネル工事現場を視察・調査。国土交通省相武国道事務所の案内で、北側の坑道入口からトンネル内に入り、回転しながら岩盤を掘る掘削機、掘り出した岩盤を運び出すベルトコンベアや、堀った岩盤に吹き付けたコンクリートの隙間から地下水がにじみ出ている様子などを見て歩きました。

「御主殿の滝」は枯渇、無惨な姿

枯渇した「御主殿の滝」の前で
 次に、城跡の保存運動に取り組む「国史跡八王子城とオオタカを守る会」の米田徳治事務局長、地質問題研究者の坂巻幸雄氏とともに、昨年5月以降水枯れが相次いでいる八王子城跡の「御主殿の滝」と滝の上流にある城山川を調査しました。「御主殿の滝」はこの日も枯れていました。またトンネルの真上より百数十メートル上流側にある城山川支流では、毎分約50リットルの水が湧出していたことも確認しました。

トンネル真上から上流では毎分約50リットルの水が出ていた
 米田氏は「国交省は『滝の水枯れは少雨によるもの』としているが、それではトンネルの上流で毎分50リットル湧出しているのに、トンネルの真上の沢に水がないことを説明できない。滝の水枯れがトンネル工事によることは明らかだ」と訴えました。
 笠井議員は「圏央道トンネル工事が自然環境も歴史的遺産も破壊しておこなわれているのを目の当たりにした。国史跡の保存は国自身が責任を負うべき問題だ。“公共事業先にありき”で進めるのは許されない」と語り、情報公開や、トンネル工事と水枯れの因果関係の究明など、住民が納得いくようにおこなうことを求めて、ひきつづき国政の場でとりあげていくことにしています。

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