日本共産党の笠井亮政策委員長は10日、国会内で記者会見し、学校法人「加計学園」の獣医学部新設を認める文部科学省の審議会の答申について「問われているのは設置基準に適合しているかどうかの問題ではない。それ以前の加計疑惑の問題だ」と厳しく指摘しました。
笠井氏は、疑惑解明なしの設置認可は「とんでもない加計隠しだ」と批判。世論調査でも国民の7割が説明不十分と回答しているとして「ただちに国会の審議をやるべきだ」と求めました。審議では「キーパーソンといわれる方々、特に加計孝太郎氏を証人喚問することが必要だ。安倍首相自身にかかわる疑惑であり、首相出席の質疑が不可欠だ」と強調しました。また、文科相に対しては獣医学部新設を「認可すべきでない」と述べました。
「どういう疑惑が未解明か」との質問に、笠井氏は「答弁が食い違ってきている」と指摘。特に、安倍晋三首相が、獣医学部新設を要望してきたのが加計学園だと知ったのは今年の「1月20日」だとした点について「腹心の友である加計孝太郎氏との関係で、信じがたい話」と述べました。
また、「総理のご意向」などと書かれた文科省の内部文書や総理周辺の動きなどをあげ「この問題をしっかり解明しないことには国民は納得しない」と述べました。
【「しんぶん赤旗」2017年11月11日付】