陸幕長の徹底調査を/笠井氏が追及
南スーダンPKO(国連平和維持活動)派遣部隊が作成した日報をめぐり、「廃棄した」とした後も陸上自衛隊が電子データを保管し、その後消去したとされる問題について、岡部俊哉陸上幕僚長も経過を把握していた疑いが浮上しています。
事実であれば、陸上幕僚長名で作成された通達に反する重大な行為です。
日本共産党の笠井亮議員が17日の衆院外務委員会で、陸上幕僚監部が2010年3月2日付で作成した「教訓業務実施要領」を提示。今回の日報のような自衛隊部隊が作成した教訓の取り扱いについて「体系的に保管するとともに、適切に管理する」「不測事態で失われることがないよう複数の媒体の使用に努める」としており、厳重な管理を求めています。これに関して、「標記について、…実施されたい」との陸幕長名が付記されています。
笠井氏は、「岡部氏は(データ消去の)渦中の人物だ」として、徹底調査を求めました。
【「しんぶん赤旗」2017年3月18日付】