一点で力合わせましょう
憲法96条改定反対で宗教者が共同することをめざし、「『96条改定に反対し、憲法9条を守ろう』宗教者共同声明 発足集会」が29日、東京都千代田区のニコラバレ修道院で開かれました。
呼びかけ人は、宮城泰年(聖護院門跡門主)、谷大二(カトリック正義と平和協議会会長)、小橋孝一(日本キリスト教協議会議長)の各氏を代表とする仏教、カトリック、プロテスタントの計25人です。
この日確認された声明は、96条が憲法改正発議要件を国会議員の3分の2以上と定めているのは「たまたま多数を得た政党が暴走をし、国民主権や平和主義を定めた憲法の基本原理を勝手に変更してしまうような危機を防ぐためです。今、それが崩されようとしているのです」と指摘。96条改憲は9条改憲に道筋をつけようとするものであり、宗教者は「安倍首相の進める96条改悪に反対し、9条を守ることを祈り求め」ると訴えています。
来賓あいさつした日本共産党の笠井亮衆院議員は、マスコミの世論調査でも96条改定反対が多数となっていることを紹介し、「宗教者のみなさんをはじめ、多くの国民の運動、声が改憲勢力を動揺させています。96条改定反対の一点でともに力を合わせ、世界の宝9条を守り抜きましょう」とのべました。(「しんぶん赤旗」2013年5月30日付)