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【10.11.20】文化財返還問題日韓共同シンポジウムに参加

シンポで発言する笠井議員
(2010年11月21日「しんぶん赤旗」より)

文化財返還問題日韓共同シンポジウムが20日、東京都内で開催され、韓国からも国会議員や地方議員が来日しました。主催は朝鮮王室儀軌還収委員会と利川五重石塔還収委員会、韓国・朝鮮文化財返還問題連絡会議です。
 今年8月に菅直人首相が「引き渡し」を表明した朝鮮王朝儀軌(ぎき)の早期返還と他の文化財の返還に向けた取り組みが話し合われました。
 朝鮮王室儀軌還収委員会の慧門(ヘムン)事務局長は報告で「儀軌の返還は日韓両国が歴史の認識を深めるために必要だと思った」と、自らが運動にかかわった経緯を語り「今回の返還は、謝罪の意味も込められていると思っている。日韓両国民の勝利です」と語りました。
 利川五重石塔還収委員会の朴菖熙(パク・チャンヒ)さんは「(儀軌の返還は)日韓関係の新しい出発点だ」と評価し、日本の植民地時代に持ち出された五重石塔(大倉集古館所蔵)の韓国・利川市への返還を求めました。
 日韓の国会議員の発言では、自由先進党の朴宣映(パク・ソニョン)議員が日本の国会議員に対し儀軌の早期返還への尽力と、文化財問題をともに調査し考える日韓共同の議員協議会などの設立を要請しました。ハンナラ党の李範観(イ・ボムグァン)議員は、利川の五重石塔の返還に協力を呼びかけました。
 日本共産党の笠井亮衆院議員は、儀軌の返還を歓迎すると同時に「他の文化財も含め、解決に向けて尽力する」と発言。石毛鍈子民主党衆院議員も参加し、公明党の国会議員からもメッセージが届きました。
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 朝鮮王朝儀軌 朝鮮王朝の主要行事を絵や文章で記録した古文書。日本が植民地時代に持ち出し、現在は宮内庁に保管されています。今月14日に日韓両国が協定文書に調印。協定の発効には国会での承認が必要です。

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