「ストップ温暖化」へ連帯のあいさつ
「待ったなし! ストップ温暖化」―。昨年12月の地球温暖化対策の国連会議(COP15=国連気候変動枠組み条約第15回締約国会議)の到達点を踏まえ、今年末のCOP16に向けて取り組みを強めようと、公害・地球環境問題懇談会の報告集会が30日、東京都内で開かれました。80人の出席者は、署名の運動と学習を両輪の車輪として進めようと話し合いました。
COP15に参加した日本共産党の笠井亮衆院議員があいさつ。今後の温暖化対策の前進には①温室効果ガス排出削減と途上国援助で米国を含む先進国の責任が大きい②途上国も先進国と違う形で経済成長しつつ排出削減をする③25%削減を裏付けをもって実現する日本の役割が大きい―と語りました。
欧州のある有力国の在京外交官から「温暖化問題では共産党によろしくお願いしたい」と言われたエピソードも紹介。魂の入った温暖化対策基本法など、実効ある成果をめざそうと呼びかけました。
代表団参加者が次々と報告。▽公害地球懇が準備中の政策要求「低炭素社会をめざそう」を生かし、産業別政策をつくる(全労連)▽小農民による持続可能な農業で日本の農業を守ることと世界の環境を守ることは結びついていると感じた(農民連)▽自治体が独自の削減目標をもつ環境都市宣言の運動をやっていきたい(自治労連)▽環境にやさしい事業への提言を春に出す(生協労連)―などの発言がありました。
COP15に参加した学生代表は、「世界で若い人がすごく活躍していると実感したが、日本の大学では温暖化懐疑論が広まっている」と発言。報告会をすでに4回開き、授業で発言するなどの取り組みを紹介しました。
地球環境と大気汚染を考える全国市民会議(CASA)専務理事の早川光俊弁護士がCOP15の到達点と今後の課題について講演しました。
<「しんぶん赤旗」2010年1月31日付から>
報告集会で並ぶ公害地球懇COP15代表団の人々