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【08.06.03】原爆症認定集団訴訟原告らの厚労省前座り込みを激励

原爆症訴訟 解決早く 原告ら座り込み 首相の政治決断求める 厚労省前

 訴訟全面解決へ首相の政治決断を―。原爆症認定集団訴訟の原告や被爆者が三日、厚生労働省前の日比谷公園(東京都千代田区)で三日間の座り込みを開始しました。夜を徹しておこない、五日午後までの予定。仙台、大阪両高裁判決への上告断念、原告全員の認定、認定基準の抜本的改定を求めたもので、日本原水爆被害者団体協議会(日本被団協)、集団訴訟全国原告団、全国弁護団連絡会の主催です。
 冷たい雨のなか、かっぱを着込んだ被爆者や支援者百人以上が同日昼、座り込み開始の集会に参加しました。公園に設置したテントには十五人ほどの原告がたすきをかけて座り、毛布をひざにかけた人も。北海道、大阪、広島、熊本などから原告らが上京しました。
 原告を代表して、全国原告団の山本英典団長が座り込み開始を宣言。「長崎の松谷英子さんの提訴から二十年、原爆症認定訴訟は原告が十五連勝した。相撲でいえば千秋楽だ。ルールを破り千秋楽を延ばすことは許されない。訴訟の全面的な解決が実現するよう頑張りたい」と訴えました。
 熊本の原告は「両高裁判決をバネに解決させる。亡くなった四十九人の原告の遺志を継ぐ」と力強く語り、大阪の原告は「原告三百五人全員が認定されるまで頑張る」と表明しました。
 全国弁連の宮原哲朗事務局長は「両高裁判決を読み、原告全員が認定されるべきだと確信した。首相の政治決断を求めたい」とのべました。
 日本共産党の笠井亮衆院議員(党被爆者問題委員会事務局長)が座り込みにかけつけ、「超党派で政治決断を迫っていく」と激励しました。
(2008年6月4日(水)「しんぶん赤旗」より)

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