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【08.01.01】新しい時代の幕開けに (付)「妖怪」の話

元旦 高尾山、西新井大師前で今年の決意

 「民意が動かす」--日本も世界も新しい時代の幕開けのなかの新年です。
 都民の願いがギッシリ詰まった重いバッジをお預かりして2年4ヵ月。たくさんの叱咤激励を頂き、国会で増税を許さず暮らしと憲法を守りぬく党の存在を実感しています。
 この確かな力を大きく。力いっぱい頑張ります。いっそうのご支援を心からお願いいたします。

 (付)「妖怪」の話

 「『妖怪』が国会を徘徊している」――再延長・越年の異常国会で、ふと考えた。
 マルクスが「妖怪」を語ったのは、一九世紀の欧州。『共産党宣言』は「一つの妖怪がヨーロッパを歩きまわっている――共産主義という妖怪が」との有名な言葉から始まる。
 ときは二一世紀の日本の国会で、「妖怪」ならぬ「日本共産党綱領」が歩いているかの如くである。国民の審判に背をむけ、デッドロックの自民党政治。パフォーマンスのなかに「大連立」への執念が見え隠れする民主党。そんな政治を突き動かしているのが、日本共産党綱領の根源的な問いかけではないか。
 いまや、日本の政治はアメリカと大企業への絶対忠誠の呪縛と神話から解き放たれる以外に前に進まないところまできている。
 薬害C型肝炎被害者に「命の線引き」、消えた年金は「公約」など何処吹く風で、後期高齢者医療制度の追いうち。一方で、米軍への給油最優先、日米利権の五兆円軍事費は温存、大企業減税をそのまま、庶民に消費税増税の地ならし。福田政権の支持急落は当然だ。
 百六十年前、澎湃とひろがる労働者の闘争の最終的勝利の旗印として書かれた『共産党宣言』はいう。「いまこそ、共産主義者は、その見解、その目的、その意図を、全世界の前に公然としめし、共産主義の妖怪というおとぎ話にたいして、党そのものの宣言を対置すべきときである」と。
 二〇〇八年、国民の苦難の根源にメスをいれる「改革」「綱領」を大きく示し、転換へ。党前進の決意を新たにしている。(「泰山木」日本共産党俳人後援会 08年1月1日号に寄稿)

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