日本の民主主義を守ろう
葛飾ビラ配布弾圧事件で住居侵入罪に問われた僧侶の荒川庸生さん(60)の無罪を勝ち取ろうと東京高裁判決を一ヵ月後に控えた九日、支援している「ビラ配布の自由を守る会」は、葛飾区青戸センターで決起集会を開き、百五十人余が参加しました。
荒川さんは「ビラ配布することがどうして罪になるのか。大きな社会常識のなかでこの裁判をたたかっています。みなさんのご支援をいただきながらたたかいたい」と決意を表明しました。
事件は、日本共産党の「区議会だより」「区民アンケート」などをマンションの各戸に配布していた荒川さんを、警察が不当に逮捕・起訴したもの。一審の東京地裁は、ビラの配布を刑事罰の対象とする違法行為であるとみる社会通念は確立されていないとして、無罪判決を出しています。
守る会の鈴木徹衆世話人は「ビラ弾圧は公安警察による権力犯罪。これを許すことは、戦前の暗黒時代に向かうこと。許してはならない」と、裁判勝利を訴えました。中村欧介弁護人が控訴審のたたかいを報告しました。
日本共産党の笠井亮衆院議員、渡辺康信都議があいさつ。笠井議員は「荒川さんの裁判は、憲法、日本の民主主義、人権、命とくらしを守るたたかい。なんとしても勝利するために、ともにがんばりましょう」と表明しました。<「しんぶん赤旗」2007年11月10日付より>